秋祭の句をもう一句。神社への一番の近道、、、。(2019年秋詠)
月: 2020年10月
子の声や鉦や太鼓や秋祭
今日は氏神様の宵祭、例年なら木犀の香る夕闇の中を賑やかに灯してだんじりが通るのですが、今年はコロナ禍で中止です。子供が成長した今は影響は少ないですが、それでもちょっぴり寂しいですね、、、。(2019年秋詠)
樹間より滴る夕日烏瓜
熟れて初めて気づくのが烏瓜、少し早いような気がしますが見つけました。もう熟れているのです。掲句は昨年、今年は朝の散歩でした、、、。(2019年秋詠)
鳴き合うて川の広さや鴨来たる
今年も鴨がやって来ました。早速鳴き合う声が、、、。(2019年秋詠)
CAMELてふ空箱ひとつ秋の風
そう言えば減ったなあと感じるのが道端に捨てられた吸殻と煙草の空箱、良い事ですね。百害あって一利なし、、、。(2019年秋詠)
教会の尖塔高し秋の蝶
知人に誘われて見に行った教会の展示会。コーヒーとクッキーを頂いて、優しい皆さまとお話をして、お礼を言って外に出る。目の前を横切った白蝶を眼で追って振り返ると、蝶が昇る先に十字架のある塔、、、。(2019年秋詠)
秋草を分けて蹴り出す鬼燻
鬼燻(オニフスベ)はホコリタケ科の茸。白くて最初はマッシュルーム程度の大きさ。それが日毎に成長し、テニスボール、ソフトボールやがてハンドボールぐらいの白い球体となる。正体を知らないうちは不気味だったが、知ってみればただの茸、怖くはない。靴先で触ると結構硬い。コンコンとしているうちについ我慢できなくて蹴ってしまうと転がって土手の下へ。煙でも出るのかと思ったが若くて白いうちは大丈夫なようだ、、、。(2019年秋詠)
一枚を残す晩稲の黄金色
残っているのは晩稲だけです。もう十分黄金色なのに、と、素人考え、、、。(2019年秋詠)
十月や変温動物日を浴ぶる
今年は蛇の少ない年でした。多くてうれしいものでもありませんが、句材にはなります、、、。(2019年秋詠)
木犀や売物件の家一戸
ふと気づくと我が家の金木犀の枝に花が数個、まだ匂うとまではいかない数です、、、。(2019年秋詠)