梅老いし花の少なし匂濃し

父が子供の頃にすでにあったという梅の古木。さすがに弱っているが毎年花を付けてくれる。何とかしてやりたいと二年ほど前から肥を入れたり剪定をしたりしている。今年はどうかなと先日帰ってみると、この冬の例年にない天候不順のせいで、まだ蕾だった。しかし蕾の数は昨年よりも多そうに見えた。「よしよし、明日手入れをしてやろう」と思っていたら翌日は雨で、結局何もせずにそのままで帰ってしまった。このところの気候で、もうそろそろ咲いている頃だろうと思うが、、、。(2024年春詠)

川豊か雪解の水に雨の水

今年は雪が多かった。その分雪解けの水量も多く、その増水のためにダムを緊急放流するという放送が流れました。この地に住みだしてずいぶんになりますが、雪解けによるダムの放流は初めてだったと思います、、、。(2024年春詠)

春灯や人居ぬ家と思ひしが

「おや、明かりが」といつも留守のお宅を見ながら、ふと実家を思い出しました。たぶん私がたまに帰っている時、夜に明かりが点いている家を見た近所の人は、同じように感じるのではなかろうかと、、、。(2024年春詠)