昨日の星山は県北の中ほど、今日の山は県北東部にそびえる那岐山、その中腹にある菩提寺に行った時の句。遠くから時々腹に響くような低い音が聞こえてくる。最初は猟銃の音かと思ったが、よくよく考えてみると那岐山の麓には自衛隊の駐屯地がある。どうやらその演習の大砲の音のようだと思うに至った、、、。(2020年冬詠)
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熊鈴を鳴らして漢枯木道
県北にある星山と言う標高1,030mの、登山道が整備されているちょっとした山に行った。登山のつもりは無く麓付近の雑木林の枯木道をうろついていたら下山してくる一人の男性に出会った。しっかりした登山の服装で、リュックに付けた熊鈴が足を運ぶ度に大きな音を立てていた。こちらの軽装が恥ずかしくなったが挨拶をしてすれ違った。頂上まで登ることなくしばらくして登山口の駐車場まで戻ったら、まだその男性が車に側で帰り支度をしている最中だった。どこから来られているのだろうと思って見ると車は関東のナンバープレートだった、、、。(2020年冬詠)
クリスマスツリーの奥のクリニック
一年が早いですね。今年一番早かったのはプールへ行く途中にある民家の玄関の大きなクリスマスリース。ハロウィンの前だったので、てっきりその飾りだろうと思っていたら、 ハロウィン が終わってもかざってある。よく見ると金色のベルやら深紅のポインセチアが、、、。(2020年冬詠)
ポカポカと頭空つぽ冬帽子
耳まで被れる暖かいニットの帽子。被りだすと暖かくて止められないので、今年はまだ出していない。そろそろと思いながら、、、。(2020年冬詠)
我が影の我より長し冬夕焼
前を見ると薄く長く自分の影、後を見ると今まさに沈まんとする夕日。風が冷たい、、、。(2020年冬詠)
青き身を風に晒して冬の虫
動こうにも動けないでいるスイッチョ。もう少し暖かくなれば、、、。(2020年冬詠)
老人の東京言葉冬ざるる
プールで会う東京とこちらと半々の生活をされているという老人、もともとはこちらの出身らしいがどうも言葉が、、、。(2020年冬詠)
晴の日の予定あれこれ十二月
あれもこれもと、思うだけですが、、、。(2020年冬詠)
切株の上に猫寝る小春かな
何もそんな所で寝なくても、と思うのですが猫の習性なのでしょうね。狭いところが好きなようです。11月も今日で終わりです、、、。(2020年冬詠)
屋上の空に向かひて大嚏
最近はコロナ禍でくしゃみをするにも気を遣う。できるだけ我慢、する時もマスクをして、手で押さえて、できるだけ小さくする。掲句は昨年、用事があって行った某ビルの屋上、幸い他に人のいないのを良いことに、マスクを外して大きなくしゃみを一つ、、、。(2020年冬詠)