今日から名古屋場所です。名古屋場所に限ったことではありませんが、テレビで相撲中継を見ていると、必ず美しい着物姿の女性が映りますね。それも同じ女性が同じ席に、日々違う着物で、というケースが多いのですが、どういった方なんでしょうね?こんな事を考えながら平日に相撲中継を見ている、無職、を実感する時です、、、。(2012年夏詠)
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向日葵や介護の車来て止まる
三本ほど植えてあった向日葵がお婆さんの背丈の二倍ぐらいになって花をつけている。一人になられてからは近くの息子さんの家で寝泊りし、毎日お嫁さんの車で通って来られるのが八時過ぎ。それから雨戸を開ける音やら、仏壇の鈴の音やら、いろいろ指示をされるお嫁さんの大きな声(お婆さんは耳も悪い)が続き、一区切りついた九時頃にデイサービスの車が迎えに来る。我家の前をバック音をさせながら通過し、ちょうど向日葵のへんで止まる。ドアが開き、迎えに来た介護師の明るい声が聞こえる。「おはようございます」「お婆さん来られたで!」「早ようせにゃあ!」、、、一通り連絡事項などが済むと車は出て行く。お嫁さんも後を追うように自分の仕事に出かけられる、、、。(2011年夏詠)
夏雲の影山を這ひ川を這ひ
積乱雲ばかりが夏の雲じゃあないよ、と日差を遮りながら空を駆けていく大きなちぎれ雲は乱層雲と言うのだったかなあ、、、。(2013年夏詠)
目高にもある太つちよと痩せつぽち
ちょっと息抜きです、、、。(2012年夏詠)
炎昼や翼あるもの羨まし
暑い暑いと言っても始まらないが、なんでこんなに暑いんだと見上げた空に鳥の姿がある。涼しそう、と思うのは人間の無いものねだりで、実際はそれなりに力も要って必死に飛んでいるのかも知れない。それが証拠に鳩は噴水のそばに寛いでいる。いや待てよ、鳶はどうだ、上昇気流に乗っかって舵を取っているだけではないのか。汗を掻いているようには見えないぞ。なんて、しょうもない事を考えながら、岡山駅前のベンチに時を過ごした、、、。(2013年夏詠)
紅薔薇やこの家に吾子の同級生
ちょっと遠出の散歩の途中で、長男の同級生の女の子の家があったことを思い出した。滅多に通らない場所で記憶があやふやになっていたが、確かこのあたりと目星を付けたお宅、玄関脇に立つ洋風の郵便受けの苗字は確かにそうだった。おとなしい子だったがその後どうしたのかなあと思いながら、きれいに咲いた紅い薔薇を眺めて帰った、、、。(2013年夏詠)
夏暁のチン!と隣家の電子音
眠くなったら昼寝をすれば良いか、と思えば早朝に目が覚めるのも苦にならず、五時には起き出す。夏至は過ぎたがまだ夜明けは早く、涼しくて動きやすい。自分の事を済ませ、犬の散歩を済ませ、簡単に庭の掃除を済ませた頃に、隣家から電子音が聞こえる、、、。(2013年夏詠)
風通る場所を上座に夏座敷
田舎の古い日本家屋は戸を開けておけば表から裏まで風は素通り、どこを上座にしても同じようなものだが、、、。(2013年夏詠)
黒南風や途切れ途切れに葬の列
梅雨の晴間の散歩の途中、田園地帯の一角にある墓地へ向う黒服の列があった。列ももう終わりのほうなのだろうか、二三人続いては間が開き、また二三人が話しながら続いていく、、、。(2013年夏詠)
片陰を出るに逡巡二度三度
と言うことで、涼しいところから出るには勇気が要ります、、、。(昨日の続きです)(2013年夏詠)