大寒を過ぎれば春までもう少しと、俳句を始めてからは思えるようになったが、どっこい寒さはまだまだ続く、、、。(2016年冬詠)
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棘よりも赤き薔薇の冬芽かな
大寒、寒さここに極まると言った今日この頃ですが、いかがお過ごしでしょうか。冬芽も今が耐え時です、、、。(2016年冬詠)
雪の夜のホットミルクに薄い皮
吹くと皺が寄って、少しだけ片寄った隙間から啜るとアッチッチとなるぐらいが美味しいですね。最近は健康番組のおかげでこれが脂肪かなんて思ったりしますが、やっぱりしっかりと皮の張る濃い牛乳のほうを好みます、、、。(2016年冬詠)
霙るるやぽつんと移動図書館車
霙の降りしきる道の駅の広い駐車場、ポツンと移動図書館の車が止まっている。いつもの音楽は無く、さすがに人の姿も無い、、、。(2016年冬詠)
街明りぽつぽつ残り風花す
早朝の散歩、寒い~~、、、。(2016年冬詠)
一つかみほどが残りぬ屋根の雪
昨年の雪の句です。幾日も幾日も寒い日が続き、降った雪がなかなか消えなかった。やっと消えたと思って見上げた隣家の北側の屋根の上に、まだほんの少し、、、。(2016年冬詠)
外に出て何するでなし冬日和
日差があると何だか春が近づいて来たような気がしてつい外に出るのですが、かと言って取り立ててする必要がある事もなし、しばらくその辺りを眺めてはまた部屋に。ちょうどそんな日々です、、、。(2016年冬詠)
ヌートリアざんぶと冬の川に入る
掲句は昨年の冬ですが、夏ごろからやたらとヌートリアを目にするようになりました。大きなネズミぐらいの生まれたばかりのヌートリアから立派な成獣まで、小さくてじっとしているとホント可愛いのですが、農家の方にとっては大敵なのでしょうね。そのヌートリア、散歩で川べりを歩いて行くと、早め早めに川に飛び込んで岸を離れて行きます。それもけっこうな勢いで、ザンブとか、ドップンとか寒そうな音をさせて次次に、、、。(2016年冬詠)
曇る戸の向うに冬のばつたんこ
友人の家の自作の鹿威し、音はイマイチだが、前に訪れた時よりはだいぶ良くなっている。暖かい部屋で聞くばったんこもまんざら悪くはない、、、。(2016年冬詠)
冬ぬくし街に北京語広東語
私には北京語と広東語の違いなんて分かりませんが、中国で使われるのが北京語で香港で使われるのが広東語だそうです。掲句、倉敷美観地区での句です。海外の方がずいぶん増えました。見た目では日本人も中国人も香港人も分かりませんね。すらりとした和服美人、話し声を聞くと中国の人、なんてことも、、、。(2016年冬詠)