また蛇の句です。自然は良くしたもので、たいていの場合はほっておいても、カラスやらトンビやら狐やらの餌になって片づけられてしまう。そうで無ければ夏の暑い日差しに焼かれてカラカラの干物になってしまう、、、。(2015年秋詠)
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住み慣れて普通に蛇のゐる暮し
普通より多いかも知れない、、、。(2015年夏詠)
蛇死して影焼き付けるアスファルト
朝の散歩に出ると、夜の間に轢死した蛇によく出会う。たぶん夜も残るアスファルトの温みを求めて路上に出ていて被害にあうのだろう。トラックのような大きなタイヤにまともに轢かれると、まるで煎餅のようになってしまう。よくしたもので、その煎餅が次にそこを通りかかる頃には、烏かトンビか、あるいは狐か、綺麗に処分してアスファルトには影だけが残っている、、、。(2015年夏詠)
参道に寄るなととぐろ巻きし蛇
山寺へ寄り道をした時の事、舗装はしてあるが車一台がやっとの山道、登っていくと道の中央に何やら黒いかたまりがある。昔の田舎の道には牛の糞が落ちている事があったが、ちょうどそんな感じと大きさ。今時牛の糞は無いだろうと思いながらスピードを落して見ると、なんと黒い蛇がとぐろを巻いている。それも寄るなとばかりに頭を上げて舌を出している。オット!と思ったが、幸い道の中央だったので踏まずに通り過ぎた。ヤレヤレ、、、。(2015年夏詠)
ネッシーのやうに顔上げ池の蛇
ネッシーにはずいぶん夢を見させて貰いましたが、その夢はいとも簡単に崩れてしまいました。いやいや、世の中にはまだ不思議なことが残っているぞ、ナスカの地上絵、いつだったか網にかかった巨大生物の屍骸、、、と元少年は今も夢を夢見ているのです、、、。(2014年夏詠)
尻尾だけ見れば小さし蛇逃ぐる
またお馴染みの蛇の句です。逃げる蛇は怖くない、、、。(2014年夏詠)
用水を流るる蛇の速さかな
田植の終わった頃の用水は水も多く流れも早い。おまけに下流に向かって落ちたものだから、蛇は”くねくね”の一回の”くね”で1メートルぐらいは進んでしまう。あっという間に角を曲がって行った、、、。(2013年夏詠)
衣脱ぎしばかりの蛇か濡れてゐし
毎度おなじみの蛇です。散歩コースで会うので、ついつい観察してしまいます。動きも遅かったので、おそらく脱皮の後だったのでしょう、触ったわけではありませんが身体は艶々と濡れたように見えました。カラス蛇と言うのでしょうか、黒色の中くらいの蛇でした、、、。余談です。ガラガラヘビが尾を振って人を威嚇するシーンはテレビでよく見ますが、その辺にいる蛇も尾を振って音を出すことがあります。もちろん威嚇と思われますが、じっくりと観察しようとすると、先に自分から逃げてしまいます、、、。(2011年夏詠)