枯葉とも見えて鳥発つ山路かな

早くも十一月最終日、冬らしくなって来ましたね。掲句は昨年、田舎に帰って散策中に見つけた冬木の、てっきり枯葉と思っていた枝先の茶色の物体が、いきなり飛立って鳥だと気づいた時の句。飛び立たなければ枯葉のままだったのです、、、。(2022年冬詠)

小夜時雨からだ濡らして猫帰る

時雨が多い。朝起きると路面が濡れている、そんな事がしょっちゅうある。掲句は夜、出かけた猫が帰らないと思っていたらどこかで雨宿りをしていたようだ。止んだから帰ったのだろうが、草の中を通るものだから身体が濡れている、、、。(2022年冬詠)