河川敷公園の砂場に残された小さな富士山、、、。(2020年春詠)
月: 2021年3月
鶯や大工釘打つ音の中
鳴き始めました。まだ練習中のケキョぐらいの声です。自分で驚いたようにそれっきりの一声だけ。掲句は昨年、川向うから聞えて来た鶯と釘打つ音のコラボ、、、。(2020年春詠)
連なりし山の遠近春の雪
寒いと思って北を見ると山に雪があります。冬と違うのはその量です。山の頂あたりに少し、それも県境あたりの山だけに見えます。小学生の頃に習った中国山地です。山脈と山地の違いがよく理解できなかったのですが、それがやっと分かるようになりました。連なっているように見えて実は遠近のある独立した山々なのです。だから同じぐらいの高さに見える山でも遠くの山にだけ雪が見えるのでしょうね、、、。(2020年春詠)
空の色零れ地に咲くいぬふぐり
ちょっとロマンチックに詠んでみました、、、。(2020年春詠)
春光の眩しき川の曲がり角
大水が出ると川幅を埋めてしまう川も普段はその川幅の間で屈折しながら流れて行く。ぶつかっては曲り、ぶつかっては曲りの繰り返しがやがて大きな川の流れとなって行く。その曲がり角、、、。(2020年春詠)
黒板に残すチョーク画卒業す
卒業シーズンです。テレビの報道を見ると、コロナ禍で以前と同じような卒業式とはならないようですが、先生も生徒も記憶に残る卒業式をとそれぞれに工夫している様子が見えて、少しだけ頼もしく感じました。黒板のチョーク画は同じのようですね、、、。(2020年春詠)
啓蟄のだからどうだと虫出づる
啓蟄です、、、。(2020年春詠)
春雨にけぶる山湖の手漕舟
旭川ダムのダム湖の景です。旭川ダムは句会への途中の貴重な句材ですが誰の句か分かってしまうのが難点、、、。(2020年春詠)
インフルのコロナの花粉症の春
はや一年、このまま治まってくれれば良いと思う今日この頃です、、、。(2020年春詠)
オブラートほどの光の薄氷
薄氷もだんだんと頼りない薄氷になって来ました。まるでオブラートのような光が、、、。(2020年春詠)