朝は一面霜で真っ白、肌を突き刺すような寒さを感じますが、太陽が昇ると途端に空気が柔らかくなって、身体の力が抜けて来るような気がします。そのちょうど真ん中あたりで詠んだ昨年の句、、、。(2022年春詠)
月: 2023年2月
耕人となりて漢の背の孤独
田圃に人影が戻って来ました。早くも稲作の準備なのでしょう。作業の中身は分かりませんが畔のあたりに黙々と鍬をふる姿があります。土と向き合って没頭している背中は良いものです、、、。(2022年春詠)
春の声一駅前を出たらしき
遠くから聞こえる列車の発車前の警笛、それからしばらくして今度は近くの鉄橋の前でまた警笛、年がら年中聞いていますが春の声と思えば楽しい音に、、、。(2022年春詠)
浅春のこんがり匂ふ朝のパン
買ってきた食パンをオーブントースターで焼いた「焼きたて」です。とは言えコーヒーと相まって食欲をそそられる良い匂いです、、、。(2022年春詠)
立春の全き空の朝日かな
昨年の立春の句です。春は名のみの、、、。(2022年春詠)
節分の鬼につぶての袋豆
サラリーマン時代の節分には会社から小さな袋に入った豆と鬼の面が配られる事がありました。一時期だけだったように思いますが、良い時代だったと言うべきなのでしょう、、、。(2022年冬詠)
遠近に始業のチャイム四温晴
たぶん設定は同じ午前八時なのでしょう。微妙にずれて鳴る始業のチャイム、、、。(2022年冬詠)
枯枝の先に孤高の冬の鵙
二月、寒ももう少しです、、、。(2022年冬詠)