今年はまだ綺麗な鰯雲に出会った記憶がありません、、、。(2022年秋詠)
月: 2023年10月
叩かれて秋の蚊薄き点となる
ちょっと気温が上がるとまだ出てきますね。叩くと点になってしまう程小さくて色も薄いのに痒さだけは格別、油断はできませんよ、、、。(2022年秋詠)
うらぶれて枯るる蟷螂草の陰
そもそも逃げ足の速い昆虫ではないけれど、この時期になると余計に緩慢な動作に見える。生まれながらにこの色なのか、秋の深まりに従って色が変わるのか知らないが、色もうらぶれて見える、、、。(2022年秋詠)
自転車と走る柴犬秋日和
休日の遅めの朝、いつもは出会わない自転車と犬、楽しそう、、、。(2022年秋詠)
三日ほど付けて過ごせし草虱
ひっつき虫をもう一句。洗濯機に入れようとしたジーパンの裾にひっつき虫。つらつら考えてみると、付いたのは三日前のあの時か、、、。(2022年秋詠)
草虱裾を捲ればまたそこに
ひっつき虫、厄介なものですね、、、。(2022年秋詠)
松茸を眺めて帰る道の駅
今年は例年より二週間ばかり遅いとか。そう言えばずいぶん長い間頂いていないような気がします、、、。(2022年秋詠)
刈り残す晩稲一枚朝日さす
近所の田圃です。速いもので周囲の田圃は刈り株から芽が出て、すでに穂まで出来ています、、、。(2022年秋詠)
切通し頭上より降る葛の花
暑かったせいですかね、今年は葛の花が少ないように思います。掲句は昨年、通りかかった切通しの上に迫出した葛の花が風に散るさま。ちょうど春に藤の花が散るのと色も様子も似ている、、、。(2022年秋詠)
押しつぶされさう全天の鰯雲
人間なんて小さなものですね、、、。(2022年秋詠)