道標たどりて蕎麦屋文化の日

人づてに聞いた蕎麦屋さんへ。農道沿いの辺鄙な所、ほんとにこんな所に?と走って行くと道べりにお店の名前を書いた小さな道しるべ。そこからさらに田圃沿いに、道しるべを見つけては走る事三度、たどり着いたのは元農家の普通の民家。門の外を作務衣姿の男がうろうろしているので聞くと亭主らしい。「いいですよ、ちょっと早いけど開けましょうか」と入れてくれた、、、。(2023年秋詠)

川底の石のあらはや文化の日

文化の日です。と言って例年それらしい予定はありません。特異日らしいですね。こんな句しか無いと思った掲句ですが、川底の石に眼が行ったということは、去年も特異日だったのでしょう、、、。(2021年秋詠)

孤独なる猫の寝てをり文化の日

昨年の夏から今年の正月まで居候していた野良猫、正月が明けるとふらっと出て行ってそれっきり、どこでどうしているのやら、、、。人間につかず離れずの野良猫は昼間はいつも孤独そうに寝ていた。今我が家にはまた新しい野良猫が、、、。(2017年秋詠)