門川の涸れて積もりし柿落葉

裏の用水路、農業用だから冬は水の必要がなく、涸れてしまいます。傍にある柿の木の落葉が、風に寄せられて、うまい具合に用水路の中に積もっています。年末までには一度掃除しようかな。柿の実はまだたくさん残っています。もう何度か霜に当たって真っ赤です。これも年末までには何とか整理したいな。と、したい事だらけで、時間だけが過ぎて行きます、、、。(2018年冬詠)

草枯れて出づる豪雨の災禍痕

大した被害も無かった事もあるし、人間が単純だから数か月たつと豪雨の恐さも頭の隅のほうへ仕舞っている。それを戒めるように、散歩の途中で何気なく見た枯草の下から現れた大きくえぐられた川岸、、、。(2018年冬詠)

振り返る尾ばかり太き痩狐

先日書いた狐罠から10mほど歩くと枯野がある。建設会社の資材置場だが使われる事が少なく、いつの間にか芒や葛や泡立ち草が生い茂って、人が踏み込めない状態になっている。そこに入ろうとしてこちらに気づき、ふり向いた動物、痩せた身体に不釣り合いな尻尾の太さは明らかに狐。どうやらそこを住み家にしているらしい。当然、狐罠の存在は知ってのことだろう、、、。(2018年冬詠)