注連飾る雀の好む稲穂付け

注連飾りも買えば結構高い。かと言って飾らないのも寂しい。そこで最近はベースに安い物を買ってきて、そこにいろいろくっつけてオリジナルの豪華な注連飾りに仕上げる。今年は昨日句友から橙を頂いてきた。これを中央に飾ろう。稲穂も一応別売りの物を買ってある。もっともこれは、飾っても数日すれば見事に雀に食べられて、只の穂となってしまうのだが、、、。(2018年冬詠)

裸木の蔓の裸に絡まれて

河原の木、お役所仕事で管理区域を一歩外れるとほったらかし。年月を経て木も大木になり、蔓もちょっとした太さになって葉を落とした木にしっかりと絡まっている。人間から見ると木が嫌がっているように見えるが、これも共生の形の一つなんだろうか、、、。(2018年冬詠)

病む事の日にち選ばずクリスマス

予兆無しに倒れたのは愛犬、これは明日まで持たないかも知れない、と思ったのはこの日が初めてでした。半ばあきらめて、翌朝恐る恐る起きだして見ると、なんと復活していました。それも前より元気に、、、。それから亡くなるまでの七か月、大変だったけれど、私にはよい経験になりました、、、。(2018年冬詠)

木枯の体操の楽載せて来る

散歩コースから北西の方角、午前八時三十分、思い当たるところが無いのですが、風に流されて遠くから小さな音で聞えてきます。スピーカーでラジオ体操の音楽を流すぐらいだからきっと大きな工場なのだろう、どんな仕事をしているのかな、と想像するのも楽しい、、、。(2018年冬詠)

煙突の煙ちぎれて飛ぶ寒さ

去年の年の瀬、こんな句を残していました。薪ストーブの、先がT字型になった、壁から出て屋根の上に伸びる煙突です。ほとんど見かけません。見れば懐かしい。震えながら、きっと部屋の中は暑すぎるぐらいなんだろうなあと、、、。冬至です、、、。(2018年冬詠)