昔の扇風機しかありませんのでこう思っていたのですが、どうも最近の扇風機はそうでもなさそうですね。時代は変わります、、、。(2016年夏詠)
花火待つ土手の温みに尻置いて
花火をもう一句。この温みが何んとも懐かしいのです、、、。(2016年夏詠)
潔くなりたし空の花火ほど
花火のシーズンですね。毎週のように土曜日の夜になると花火の音が聞こえてきます。完全に光が消えて音が聞こえてくるぐらいの遠花火です、、、。(2016年夏詠)
浦路地の軒先低し夏つばめ
ちょっと昔の下津井での句です。相変わらずの路地好きです、、、。(2011年夏詠)
夕立の来るぞと庭の木々騒ぐ
待ちに待ったと言うと可笑しいですが、夕立の来る前のざわめきは好きです、、、。(2016年夏詠)
一枚に男と鷺と二番草
暑い中を田に入って草をとる姿、昔は普通でしたが、ずいぶん少なくなりました。その姿を見ると声をかけるのもはばかられる気がします。一度腰を曲げるとしばらくは下を向いたままなので、その間に通り過ぎようと思ったりします、、、。(2016年夏詠)
間延びして鳥の声する朝曇
今日は大暑、、、。子供の頃に朝目覚めると、遠くの山から何んとも不気味な、悲し気な声が聞こえることがありました。何だろうと思いながらもいつもうやむやで、次に聞くまで忘れているのでした。成長して横溝正史を読むようになると、その中に「鵺(ぬえ)」が出てきました。その記述が子供の頃に聞いた声とあまりにも一致するので、たぶんあれがヌエではなかろうかと思うようになり、その声を思い出しながら小説を読みました。やがてインターネットが始まると、その中は知識の宝庫でした。ヌエの正体はトラツグミという鳥と書いてある。姿も見えるし、声も聞こえる。恐る恐る聴いたその声は見事に一致しました。なんだ、あの不気味な声の正体はこんな鳥だったのかと、、、。掲句の鳥はヌエではありません、、、。(2016年夏詠)
色褪せしラグビーゴール晩夏光
昨年、ふと思い立って母校のグラウンドに行ってみました。夏草の伸びたフェンス越しに見る夏季休業中のグラウンドには人の姿はありません。色褪せたラグビーのゴールポストが晩夏光の中に微妙な存在感で突っ立っています。蝉の声、、、。(2016年夏詠)
久々の雨に籠れば蚊も籠る
梅雨が明けました。雨は降り過ぎても困る、降らなくても困る。蚊はいないほうが良いが、句材にはなる、、、。(2016年夏詠)
体操の背中反らせば雲の峰
もう一句、雲の峰です、、、。(2010年夏詠)