春光や広き鶏舎に鶏一羽

大きな鶏舎が三つに区切られている。静か。全部空っぽと思いきや、通り過ぎようとすると端っこの一角に鶏が一羽。コッココッコと言いながら出て来た。姿から白色レグホンだろう。春の光がまぶしい倉敷阿智神社の鶏舎、すなわち神鶏、、、?(2019年春詠)

春光や鏡の中の裏窓に

洗面所の鏡に映る位置に裏窓がある。その窓の向うに土手があり、洗面所に向かうタイミングによってはその土手に朝日が当たる。その光が反射して、これまたタイミングによっては裏窓が輝いて見える。特別春に限ったことではないのだが、春には何だか光がうれしい、、、。(2017年春詠)

さざ波の数の春光まぶしめり

プラスチックレンズになって眼鏡の値段は安くなり重さも軽くなった。それはメリットだけれど、デメリットとしては傷つき易くなったことがある。硬い物にぶつかると傷つくし、汚れを拭き取った時に細かい擦り傷が出来たりする。そういう眼鏡をかけていると、傷で光が拡散して、それに加齢による視力の衰えが加わって、何でもない光がやたらと眩しくなってしまう、、、。それはさておき、掲句は程よい眩しさの漣に覆われた、備中国分寺近くの旧山手村役場の建物がある近くの池を眺めていたときの句、眼鏡を新しくした後の句です、、、。(2014年春詠)

春光の眩しさに繰る雨戸かな

今は雨戸の無い家や、在ってもシャッターだったりするようですね。築三十年の我家は、いわゆる引戸タイプの雨戸ですが、材質は金属です。それをガラガラと近所中に聞こえるような音をたてて開け閉めするのですが、さすがに三十年も経つと戸車にもガタが来て、一筋縄ではいきません。知らず知らずに身に付いたテクニックを使っています。春は曙、何といっても開けたとたんに飛び込んでくる春の光は最高ですね、、、。(2014年春詠)