カレンダーに赤い文字、「?、休み?」と思って添えられている小さな字を見ると、「山の日」と書いてある。そう言えば先月には「海の日」もあったなあ。どちらも昔は無かったなじみの薄い休日。山の日なんて俳句に詠んだ記憶がない。で、実家でのこんな句を、、、。(2021年秋詠)
月: 2022年8月
挨拶は手だけでよろし秋暑し
話をするのも嫌になるほどの暑さ、近づいてくる話好きの知人、今更道を変えられないし、と思っていると知人に変化が、ポケットからスマホを取り出し耳に、ナイスタイミング、片手を上げて一応挨拶、、、。(2021年秋詠)
柴犬に合はす自転車盆休み
見慣れた犬と見かけない自転車の青年の組み合わせ、夏休みか盆休みか、完全にリードしているのは犬と見える、、、。(2021年秋詠)
秋口のあはひくつきり山と空
まだまだ暑いですがこんな所に秋が、、、。(2021年秋詠)
銀漢へ階のごと岳聳ゆ
秋です。昨日から墓掃除に帰省しています。掲句は昨年、実家にて、、、。(2021年秋詠)
目玉焼き落してジュッと広島忌
去年はたまたま目玉焼きを作っていてこんな句になりました。私が子供の頃は平和学習もなく、この日を意識する事はありませんでした。意識し始めたのは俳句を始めて季語としての原爆忌、広島忌を知ってからです。それからは忘れた事はありません、、、。(2021年夏詠)
原つぱに残る白球夏の果
グラウンドとは名ばかりの河川敷の原っぱに白い野球ボールの忘れ物、、、。(2021年夏詠)
朝涼し踏切の音軽やかに
我が家から30mほど向こうに踏み切りがあります。玄関を出て朝の涼しさを満喫していると踏切が鳴り出しました。涼しさの中で聞くと何だか軽やか、、、。(2021年夏詠)
端居してオリンピックを見て端居
去年の今頃の日々、、、。(2021年夏詠)
水打つてそれで一日の終りとす
涼しさも心の持ちよう、、、。(2021年夏詠)