五月は何と言っても風の季節ではなかろうか。風に泳ぐ鯉幟であったり、風に鳴る矢車の音であったり、そして開け放った部屋のカーテンを悪戯っ子のように吹き上げて通る風。良い季節になった。(1998年夏詠)
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海風を孕み岬の鯉のぼり
鷲羽山の展望台からの三百六十度の眺めはすばらしかった。鶯が鳴き、眼下には空と同じ青さで海が広がっていた。どちらかと言えば高いところは苦手だが、この景色には満足。五匹の鯉のぼりが腹一杯に海風を孕んで泳いでいた。(2012年春詠)
渡辺牛二の俳句ワールド
五月は何と言っても風の季節ではなかろうか。風に泳ぐ鯉幟であったり、風に鳴る矢車の音であったり、そして開け放った部屋のカーテンを悪戯っ子のように吹き上げて通る風。良い季節になった。(1998年夏詠)
鷲羽山の展望台からの三百六十度の眺めはすばらしかった。鶯が鳴き、眼下には空と同じ青さで海が広がっていた。どちらかと言えば高いところは苦手だが、この景色には満足。五匹の鯉のぼりが腹一杯に海風を孕んで泳いでいた。(2012年春詠)