旅と言うほどでは無いけれど、ひと山越えて県南の某所へ。初めての所で、ナビ通りに走ったら変な山道へ。楽しいどころか、実はひやひや物、、、。(2024年春詠)
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散髪の後の街風冴返る
掲句は昨年の句ですが、結局毎年同じ頃に散髪に行っているらしく、今年も先日の寒い日に行って来ました。今年はあまりの寒さに街には出ず、車で真っ直ぐ家に帰りました。そろそろ暖かくなって欲しいですね、、、。(2024年春詠)
花種の袋に細き女文字
昨年の今頃、プールから帰ろうとしてロッカーの鍵を返しに行くと、カウンターの中から「ひとつどうですか?」と小さな紙袋を差し出されました。聞くとプールの駐車場脇の花壇に咲いたマリーゴールドの種とか。手作りの袋に花の名前と撒き時期が細い女文字で書いてあります。「ありがとう」と頂いて帰り、大切に育てました。「咲いたよ」と無事報告も出来ましたよ、、、。(2024年春詠)
漣の走る山湖や春寒し
「春は名のみの風の寒さよ」、ダム湖の広い水面を風が漣となって走って来る。寒い、、、。(2024年春詠)
雨粒を溜めて辛夷の芽の光
なかなか進まない今年の春、それでも少し膨らんできた気がする辛夷の芽です。雨後の芽の先で粒になった水滴が光っています。きれいです、、、。(2024年春詠)
甕にある空へ一つの落椿
庭にある雨水受けの甕、いつだったかひどい寒波の年に凍り罅が入ってしまった。ボンドで接着して太い針金でしばり、多少の水漏れはあるが雨水受けに用をなしている。水漏れ部分に苔が生えたりして、かえって趣のある瓶になったとも言える。その甕の中の空へ落椿、、、。(2024年春詠)
出発の合図のどけし無人駅
出発するのも次の駅も、そのまた次も無人駅。近くを走っている姫新線。出発の合図もなんとなくのんびりと聞こえてきます、、、。(2024年春詠)
男衆の諸手頭上に裸押し
備前平野に春を呼ぶと言われる西大寺の会陽、実際の会陽はテレビで見たことがあるだけですが、あと祭りの観音院には行った事があります。意外や意外、あの勇壮な争いの舞台がこんなに狭い所だったのかと、、、。(2024年春詠)
薄氷を鴉のつつくにはたづみ
寒さが緩んだようで緩んでなかった。朝の河原の水たまりの氷をつつく鴉。ん?、すぐ傍を川が流れているのに、なんでわざわざ?と思った昨年の句、、、。(2024年春詠)
段々の堰の魚道や春の水
ちょっと遠くまで歩いて、久しぶりに堰の所まで行ってみた。大きな堰で結構複雑な構造をしている。その中の一つが魚道、段々に緩やかに水が流れるように、長い堰の途中の数か所に作ってある。まだ水量が少ないがそこを滑るように水が流れている。水量が増えて魚が上る所を見てみたいが、そんな偶然はめったに無いだろう、、、。(2024年春詠)