やっと秋らしい雲が見られるようになりましたね。掲句は昨年の鰯雲、今年は鰯雲まではまだ、、、。(2023年秋詠)
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坂道を上る自転車鰯雲
今年はまだ綺麗な鰯雲に出会った記憶がありません、、、。(2022年秋詠)
押しつぶされさう全天の鰯雲
人間なんて小さなものですね、、、。(2022年秋詠)
尻尾より流れて朝の鰯雲
どちらが尻尾とも言えないのですが、多少細く見えるほうが尻尾とすればこんなものかと、、、。(2020年秋詠)
遠来の風出来立ての鰯雲
昨年の台風一過後の朝の鰯雲、、、。(2020年秋詠)
住み旧りし空広き地の鰯雲
私の育ったところは両側に山が迫ったⅤ字型の谷底のような所でした。だから空も狭く、鰯雲は山から山にかかり空一面を覆ってしまいます。それに比べると今住んでいる所は空が広い。高い建物もなく、空がずいぶん遠くまで見えます。だから鰯雲も空一面を覆うなんてことは無く、のんびりと流れて行くように見えます。鰯雲を見る度に空の広さを想い、この地で過ごした年月を想い、そして想いはいつの間にか故郷へと移って行くのです。故郷で過ごした年月は、今ではこの地で過ごした年月の何分の一かに過ぎないのですが、、、。(2017年秋詠)
鰯雲流れて人の小さきこと
昨日に続いて雲です。残念ながら今週は秋雨前線の停滞で鰯雲が見られるかどうか、、、。(2015年秋詠)
海を母山を父とし鰯雲
鰯雲を眺めていてふとこんなこと事を思ってしまいました、、、。(2015年秋詠)
豊漁のいわし雲ある峡の空
山あいにある実家では空も狭い。その空全部が鰯雲で覆われることがあります。その雲がゆっくりゆっくり動いていく様子は圧巻です。雲が生きていて、その下に小さな小さな自分がいる。そんな感じです、、、。(2014年秋詠)
鰯雲いつものやうに五時の鐘
鰯雲の下、隣村から流れて来るのはウエストミンスターです。電子音ですが、まあこれも鐘の音でしょう、、、。ホントに日暮が早くなりましたね、、、。(2013年秋詠)