昨年の今頃でした。お風呂のボイラーが壊れ、寒波の中で数日間お風呂無し、お湯なし、最悪のクリスマスを過ごしました。幸い年末には新しいボイラーが間に合いましたが、ひねればお湯の出る生活を改めて有難く感じた数日でした。掲句はその新しいボイラーのリモコン、優しい女性の声で親切に教えてくれるのです。「熱いお湯が出ます」とか「お湯張りをします」とか「お風呂が沸きました」とかですが、つい「はいはい、わかりましたよ」なんて言いたくなるのです、、、。(2017年冬詠)
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満月を掲げて黙の枯木立
掲句は昨年、たまたま夜道を歩き葉の落ちた桜並木の上に上った満月を見た時の句です。今年は今日が満月、果たして天気は、、、。(2017年冬詠)
晴れてなほ薄き冬至の日差かな
やっと冬至です。明日から日差が伸びていくと思うと嬉しくなります。掲句は昨年の冬至、今年はどうかと天気予報を見ると、あ~あ、あまり良くないですねえ、、、。(2017年冬詠)
霜晴や肺冷ゆるまで深呼吸
とことん冷えてとことん晴れた霜の朝の、まだ日の出前の空気を思いっきり深呼吸、強がりみたいなものですが気持ちいい、、、。(2017年冬詠)
冬紅葉のせて山菜おこはかな
某幼稚園のバザーで求めて来た山菜おこわ、上に園児の掌よりも小さい紅葉の葉が一枚、、、。(2017年冬詠)
冬霧の中を電車の二つの眼
霧深い朝、深すぎて川の向う岸が見えない。鉄橋も途中で消えている。その消えている霧の中から電車の前照灯の小さな光が二つ、、、。(2017年冬詠)
中庭に日なた日かげや竜の玉
竜の玉が綺麗な季節になりました。増やすつもりは無いのですが、鳥が運んでくる種でいつの間にか増えてしまいます。狭い庭の、日向にも日陰にも、、、。(2016年冬詠)
枝切つて薬ぬりやる冬木かな
イチジクやら柿やらの木、冬の間に来年に向けて枝を整理してやります。大きな切り口には薬を塗って保護してやります。それ用の薬も売っているのですが、木工用のボンドでも大丈夫らしいです、、、。(2017年冬詠)
短日の影長くして夕散歩
いよいよ日が短くなって来ました。冬至までもう少しです。年老いて愛犬「もみじ」の足が遅くなってしまいました。歩いているうちに日が落ちてしまうのです、、、。(2017年冬詠)
霜晴の一番高き墓に鳶
田舎だからちょっと歩くと墓地に出会います。我が家からも墓地が見えます。そんな墓地の一つです。大きな墓地ではありませんが、それでも十軒分ぐらいよりは多いでしょうか。中央部分が丘のように少し高くなっています。霜晴のまだ朝日の出る前の張りつめた空気の中、その高い位置の一番高い墓の上に鳶が一羽、それだけの事です、、、。(2017年冬詠)