春泥なんて忘れるほどのカラカラ天気でしたが、とうとう雨が降りました。そしてまた、春泥の道ができたのです。思えば小学校の頃、約1.5kmぐらいを歩いて通いましたが、未舗装路でした。春泥の、、、。(2017年春詠)
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古雛飾る菓子舗の小座布団
きっと代々飾られているのだろう、和菓子屋のショーウインドウの一対の古そうな雛人形、色鮮やかな赤い小座布団がよく似合う、、、。(2017年春詠)
春寒やコップに咲かす偽の花
よくできた造花、、、。(2017年春詠)
春雪の踏めば地の声草の声
今年は寒かったので、もしやと思ってまだ冬用タイヤのままです。とは言うものの今日から三月、そろそろ大丈夫でしょう。掲句は昨年、雪は降ってもその下からは確実に春の息吹が、、、。(2017年春詠)
あくび猫ついでに伸びをうららけし
早いですね、もう二月も終わりです、、、。(2017年春詠)
雛祭準備中てふ箱の山
掲句は昨年、大原美術館の後にある新渓園に雛めぐりの展示を見に行ったらまだ準備中でした。今年も先日行ったら準備中で、門の外で賑やかに餅花を飾り付けている最中でした。残念、、、。(2017年春詠)
流れより速き流れの春の鴨
逆の場面もあるのですが、雪解けで増水した川を、その流れよりも早く下って行った鴨がいました。まるで流れを楽しんでいるよう。きっと水の中の足はせっせと動いていたのでしょう、、、。(2017年春詠)
春障子ピタリと閉めて寺の留守
用事も無いのに呼び鈴を押してみるわけにもいかず、表から眺めただけですが、ピタリと閉まった障子の向うはいかにも静か、これはてっきり留守だろうと思った昨年の句です、、、。(2017年春詠)
もつたいな捨てられし枝に梅真白
近所に庭師をされている方の焼却場があります。切ってきた廃棄する枝をまとめておいて、たまると時々燃やされています。そこに一目で梅と分かる枝が積まれ、その枝に、、、。(2017年春詠)
卒業展急な階段続きけり
そろそろ卒業シーズンです。美観地区にある某ミュージアム、表にある「卒業展」の文字に誘われて入ってみた時の感想の句。作品のほうはよく分からなかった、、、。(2017年春詠)