河原に釣人が残していった魚、持ち帰らないならどうしてリリースしてやらないのかと、私なんかは思うのです。外来魚でもなさそうだし、、、。まあそれでも、生命の連鎖で、残された魚は鴉や鳶が食べに来ます。残った骨もいずれ無くなるのは狐でも食べに来るのでしょう。運悪くその間に通りがかってしまった時の句、という事です、、、。犬も端から食べる気は無いようですが、食い尽くされて太陽に晒された骨はなんとも魅力的な匂いがするらしく、しきりに嗅いでいます。さしあたり漁師町で売っている一夜干しのようなものでしょうか、、、。(2014年秋詠)
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壁だけのビルのありけり秋暑し
サーバーに障害が発生して2か月分ほどのデータが消えてしまいました。いつかはこんな事もあるだろうとは思っていましたが、思いながらもバックアップを採っていない悲しさで、復旧はできません。何々書いたかも覚えていない、、、。ということで、今日からまたスタートです、、、。掲句、暑い中を歩いていた岡山市街で見かけたビルです。細くて高くて窓らしいものが見当たらない。まるで巨大な煙突?にしてはきれいだし、、、。(2013年秋詠)
土産屋に舐むる粗塩秋暑し
(2002年秋詠)
秋暑し大工くぎ打つリズムにも
(2013年秋詠)
店員の語尾長かりし秋暑し
今年はいつまで暑いのでしょう。10月9日の句会での当日句です。前夜通り過ぎた台風24号の余波で朝から暑い日でした。Tシャツ一枚で歩いても汗が出てきました。暑くても食べる物は食べないと、と入った食堂での句です。エアコンの風が気持ちよかった。たちまち汗は引いて、A定食をしっかり頂きました、、、。ほんとうはそんなに長くはなかったのですが、狭い店じゅうに響くお姉さんの甘ったるい声に、ついこんな句を詠んでしまいました。ごめんなさい、、、。(2013年秋詠)
仁王門過ぎて百段秋暑し
昨日の続きです。仁王門からさらに百段ほどの石段が続きます。足には自信がありますが、さすがにこの百段はきつく、暑いだけで虫時雨を聴く余裕はありませんでした、、、。という、つまらない落ちです、、、。<余談>精進料理のお店は参道を挟んで二軒あります。食べ比べたことは無いのに、最初に美味しいからと連れて行ってもらったほうのお店ばかりに行ってしまいます。これってなぜでしょうね、、、?(2009年秋詠)
無遠慮な保険外交秋暑し
外交員なのだから図々しく押していかないと契約が取れないのはわかるが、程度が過ぎると話をするのが嫌になってくる。社員食堂の昼食時間には入れ替わり立ち代り保険の外交員が来た。地道に人脈を作り、長年訪れた外交員もあったが、多くはすぐに消えて行った、、、。(2001年秋詠)
城跡に赤子泣く声秋暑し
赤穂での句。いつの間にか城跡と民家が入り組んだようなところに紛れ込んでいた。板塀の向うに集合住宅らしい平屋が並び、赤ん坊の泣き声が続いていた。さて、どちらへ行ったものか、と、真昼の太陽を見上げた。(2002年秋詠)