ぬり椀の湯気たつ大根一口に

今年は野菜の値段が高いらしい。それも庶民的な白菜やら大根が高いとなると年金生活者は困ってしまう。最近我が家の食卓にモヤシが多いのもどうやらそのせいらしい。掲句は昨年の冬、あきさ亭での句会で頂いた大根、今年なら一口とはいかないだろう、、、。(2016年冬詠)

挨拶に大根二本を抜き呉れし

近所の方で、年齢は私よりだいぶ上だが現役の某会社の社長さん。平日は口元を引き締めて車で出勤される姿を時々見かける。休日はまるで違う一人の老人の顔で、散歩をしたり野菜作りをされたりしている。話をすると町内の長老と言った感じで話されるので、当たらず触らずの対応をすることにしている。休日の朝、野菜作りをされているところへ通りかかり、挨拶をするといきなり「大根はいらんか?」という話になり、大きなところを二本抜いてくださった。もっともその後に、町内会の役員うんぬんの話があって、どうもこちらのほうが狙いだったような気もする、、、。(2014年冬詠)

大根の白を積み上げ朝の市

昨日の漬物樽からの連想で大根の句を持ってきましたが、古い句でどこの朝市だったか忘れてしまいました。記憶にないということは、近くのスーパーか何かの朝市だったのかも知れませんね。積み上げられた白がまぶしい、、、。(1998年冬詠)

大根をぬき身でさげて漢来る

よく晴れた、まさに小春日和の日、津山市二宮あたりの出雲街道を走っていました。出雲街道の中では比較的道幅も広く、ゆったりとした感じがする地域です。堂々とした体格の男が葉の付いた大根を刀のごとく提げ、真っ直ぐ前を向いて外股気味に歩いてくるのに出会った。という、ただそれだけのことです、、、。(2008年冬詠)