掲句は昨年の立春、今年はこうじゃあ無いですね。いよいよ春。俳句と出会って良かったと思う事の一つは季節の先取りです。暖かくなるのはまだ先ですが、春と思えば同じ寒さも冬とは違うものです、、、。(2020年春詠)
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菜の花を愛でヴイオロンの曲を聴き
昨年一月の句会、「あきさ亭」での句。テーブルの上には早々と菜の花が飾られている。BGMはバイオリンの曲。そんな中でしばらく句友を待つ、、、。(2019年冬詠)
常に刺す構への飛翔雀蜂
掲句の蜂はスズメバチ、要注意の蜂です。今日は小暑、七夕(七夕は梅雨が明けた旧暦のほうが好きです)、、、。(2019年夏詠)
踏切に向うとこちらかげろへる
憲法記念日です。急に暑くなってきましたね。まだ暑さに慣れていない身体には応えます。コロナだけではありませんよ。熱中症にもご用心を、、、。(2019年春詠)
泣きさうな心に喝と春の雷
「うじうじするんじゃねえよ!」とばかりにドドンと大きいのが一発、、、。(2019年春詠)
山の湯の標小さし濃山吹
細い分かれ道に見落としそうな小さな看板が。「〇○温泉→2km」傍に咲いた山吹の花が無ければ見落としていたかも知れない、、、。(2019年春詠)
吹き寄せて八十八段桜蘂
ええい、続けて4月26日の句をもう一句、阿智神社の石段にて、、、。(2019年春詠)
花屑を分け舟頭の棹進む
昨日、今日と昨年4月26日の句、という事はやはり今年は少し早かったということ。倉敷美観地区にての句、、、。(2019年春詠)
パトカーの後走りて飛花落花
山道に差し掛かる手前でパトカーの後に付いた。赤色灯に先導されるようにして山道のカーブを曲がると、大きく張り出した桜の木の下へ。桜はちょうど落花の真っ最中、赤色灯に誘われるように花びらが舞う。その中をゆっくりとパトカーに続いて走って行く。パトカーの後もたまにはいいもんだと思った昨年の句。峠までしばらくはこんな道が続いた、、、。(2019年春詠)
晩春の祢宜装束の薄緑
なんて言う色かな、薄緑でいいのだろうか、そんな事を思いながら眺めた境内を掃除する祢宜の着物の色。日本古来の物だろうから、色にも何かふさわしい呼び名があるのかも知れない、、、。(2019年春詠)