足摺の波音混じる踊唄

昨日に続き遠い遠い夏の想い出。ヒッチハイクでの四国一周、この日の宿は岬のユースホステルでした。夜に宿を抜け出して見に行った岬の村の盆踊り、音頭も踊も超スローテンポでした。今思えば、ちょうど穏やかな時の太平洋の波音ぐらいかな、、、。(2022年秋詠)

遠ざかる佞武多の明かり旅の宿

学生時代に旅した下北半島のどこかの町のユースホステルでの夜、開け放った二階の窓の向うに広がる闇の中を遠ざかってゆく一台の佞武多。小さな町の佞武多祭だったのでしょう、見たのはこの一台だけでしたが、遠ざかる明かりの灯ったオレンジ色の像がやけに印象的な佞武多の光景でした、、、。(2022年夏詠)

言はずとも育つ南瓜に声掛けて

掲句は昨年、今年はとうとうこの時の南瓜の種からは芽が出ませんでした。捨てた種から次の年の南瓜が、と何年も繰り返しましたがとうとう途絶えてしまいました。残念、来年は新しい苗を買って一からスタートするつもりです。同じように声をかけて育てます、、、。(2022年夏詠)

銀杏黄葉古刹と言ふにふさはしく

銀杏の黄葉は木によってずいぶん差があるように思います。と前置きして、銀杏黄葉は秋の季語ですがこの句を。昨年の倉敷観龍寺での句です。県北那岐山の麓の菩提寺にある大銀杏はそろそろ見ごろとか、、、。(2021年冬詠)