土用の頃に一度青田の水を抜いて圃場の土を乾かす。これによって稲が強くなり、収穫までの残りの期間を元気に育つらしい。田圃を見ていると、日毎に土が乾き、亀甲模様のひび割れが発生する。極限(私から見ると)までひび割れが深くなった頃に再び水が入り始める。何だか今年の米の出来を占っているようにも見える作業、、、。(2025年夏詠)
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大青田干されて土のにほひかな
あれ!もう土用干しか!と思ったのは五日前。今年の梅雨明けはずいぶん早かった。それも関係しているのか、もう田圃の土用干しが始まっている。先日まで覗くとオタマジャクシが右往左往していた田圃に水が無く、幾筋も割れ目ができて、土のにおいがしてくる。この時期に水を抜いて干してやると稲の根が張って丈夫に育つそうだ。少しは苦労したほうが良いのは人間と同じか、、、。(2024年夏詠)
音がして青田にひよいと鷺の首
田圃のそばを歩いていると遠くで何かがぶつかったような大きな音、とたんに田圃の中から鷺の首がひょいと出てきた。鷺も驚いたのだろう音がしたほうへ顔をむけて、そのあとで私に気づいたようだった。私は音よりも鷺の首に驚いた、、、。(2023年夏詠)
大青田風を形にしてをりぬ
青田も青田風も好きな季語ですが、今日は青田での一句。すぐそばに田圃のある生活です、、、。(2023年夏詠)
大青田鷺より他に姿無く
いつも思う事ですが、稲の生長って早いですね。ほんの一か月前が田植だったような気がするのですが、もう青々とした田圃になっています。お百姓さんはちょっと一息、田圃にいるのは鷺だけです、、、。(2023年夏詠)
昨日人今日は青田の波を見る
外出の少ない日々、久し振りの倉敷での句会の次の日の朝、広がる青田を見ての句。ちょうど昨年の今頃。今年も同じ、、、。(2020年夏詠)
雲の影青田一枚舐めて行く
田圃より一段高い土手の道から見える好きな景の一つです、、、。(2019年夏詠)
風の無き青田に万の息遣ひ
早い物です、田植から一か月半、もう一面の青田になっています。風のない早朝に田圃の側を歩いていてふとこんな感覚におそわれました。命あるものの息遣いです、、、。(2018年夏詠)
鷺の首青田の朝を浮き沈み
稲の生長には驚くばかりです。すっかり青田になり、背丈もずいぶん伸びました。鷺の頭に見え具合でそれが分かります、、、。(2017年夏詠)
ひび割れの奥に地の闇青田干す
ちょうど青田になった頃、根をしっかりさせる為に一度水を抜いて田を乾かす。昔はもっと遅かった気がするが、今の稲作は田植から収穫まで四か月、今が干し時のようだ。水が引いて太いひび割れが出来、土の匂いがしてくる。しばらく乾かした後に、いつの間にかまた水が入れられている、、、。(2017年夏詠)