(2012年秋詠)
タグ: 秋
図書館へ逃げ込む秋暑耐へがたく
(2013年秋詠)
台風の吹き飛ばしたる秋暑かな
(2012年秋詠)
会釈して案山子リアルでありにけり
(2013年秋詠)
朝顔に残る夜明の空の色
(2013年秋詠)
威銃寂しかりけり遠ければ
(2013年秋詠)
新涼や歩けば音の付いて来る
(2013年秋詠)
かなかなや山にも海のあるやうな
(2013年秋詠)
見下ろして一村一寺銀杏散る
川向こうのなだらかな山すそに畑が広がっている。収穫が終った畑に人影は無く、柔らかな午後の日差が降り注いでいる。道はまばらに点在する人家を縫うようにして山へと続いている。その人家が途切れた山の中腹あたりに、一目でそれと分かる寺の大屋根が見える。大屋根の傍には、お決まりのように大きな銀杏の木が、色づいて黄金色に輝いて見える、、、。県北を走っていて見かけた村の風景、、、。(2010年秋詠)
老いたれば歩く他なしちちろ虫
いずれこうなって行くのだろう、と自分の姿を重ねてみる、事務所の隅に見つけた蟋蟀の歩く姿、もう冬なのに、、、。(2009年秋詠)