見下ろして一村一寺銀杏散る

川向こうのなだらかな山すそに畑が広がっている。収穫が終った畑に人影は無く、柔らかな午後の日差が降り注いでいる。道はまばらに点在する人家を縫うようにして山へと続いている。その人家が途切れた山の中腹あたりに、一目でそれと分かる寺の大屋根が見える。大屋根の傍には、お決まりのように大きな銀杏の木が、色づいて黄金色に輝いて見える、、、。県北を走っていて見かけた村の風景、、、。(2010年秋詠)